社会って面白い!!~マンガでわかる地理・歴史・政治・経済~: 犬の値段を爆上げさせた!?~東京をパニックに陥れた「説教強盗」事件~

2022年7月14日木曜日

犬の値段を爆上げさせた!?~東京をパニックに陥れた「説教強盗」事件~

 戦争が起こる前の昭和時代に、大きな強盗事件がいくつか起こっている。

拳銃を使って銀行強盗を行い、自動車を使って逃走した

「赤色ギャング事件」(1932年)は

アメリカの強盗事件そっくりだと世の中をびっくりさせたが、😨

同じように世の中をビックリさせたのが「説教強盗」事件。

なんと5000円札にもなった新渡戸稲造も説教強盗の被害にあったらしい😰

(下のマンガの後に事件についての話を載せています)



やり方をまねた模倣犯も多数登場し、東京はパニックになった。

防犯のため犬を飼う家が急増し、犬の値段が高騰したという💦

当時の望月圭介という大臣は、国会で「かの強盗は…」としゃべったとき、

「強盗」を「きょうとう」と読んで笑われたという😓

犯人は現場に残した指紋から捕まり、1948年まで刑務所に入れられた(1947年に模範囚として表彰を受けている)。

刑務所から出た後は、各地で防犯についての講演会を行ったという。

1989年に、88歳で亡くなっている。

1975年に行われた雑誌の対談では、

三億円事件はオレの仕事だといったやつがいる(笑)。

とんでもない。わたしみたいなプロには、あんな仕事はできない。

ヤバクて、やらないよ。

(犯人はたぶん)シロウトの単独犯行。

わたしは、あの3億円は、前の晩にとられていたと思うね。

(銀行の)かなり上のものがやったんじゃないかという気がする。」

(「週刊ポスト」昭和50年4月11日号)

と三億円事件にも触れている。

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