フランスではフランス革命に影響を与え、
日本では明治時代の自由民権運動に影響を与えた本があります。
それは『社会契約論』です📗
『社会契約論』を書いたのはジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)です。
『社会契約論』はフランスで発売されますが、
出版禁止や逮捕令が出るなどルソーは弾圧を受けました。
これは当時のフランスが国王に権力が集中し、
国王が絶対的な力を持つ絶対王政であったのが理由でした。
国王は『社会契約論』の何を問題視したのか、
なぜフランス革命や自由民権運動に影響を与えたのか。
どんな内容なのか、気になりますよね!😝
しかし『社会契約論』の文章は難しいことで有名です(ルソー本人も「読者にわからせる方法を私は知らない」と言っていた💦)。
そこで、今回からのマンガでは、
難しい『社会契約論』をなるべくわかりやすく、
超要約してお届けしていこうと思います!(;^_^A アセアセ・・・
※マンガの後に補足を載せています♪
〇社会契約論 第一編 各章の要約
なぜ政治について書くのか?いかにわずかな力しか持たないにせよ、投票権を持ち、主権者の一人であるからだ。
第1章
・人間は自由なものとして生まれたが、いたるところで鎖につながれている。
第2章
・最初の社会は家族である。
第3章
・支配者はなぜ人を支配できるのか?力が強いから?森の中で力が強い泥棒に出会ったら、財布を差し出す義務がある?ない。つまり、力は支配の正当な理由にはならない。人は、正当な権力にしか従う必要はない。
第4章
・正当な権力とは約束によるものである。
・人は自由に生まれる。親の状態(奴隷状態など)を子どもに受け継ぐべきではない。政府が正当であるためには、世代が変わるごとに親の状態を受け継ぐか、拒否するかを認めることが必要だろう。
・自由を放棄するということは、権利だけでなく義務も放棄するということだ。一方だけに無制限の服従を強いるのは矛盾した約束である。代償も与えず交換もしないというのであれば、その約束が無効なのは明らかである。一方的な契約は契約ではない。
第5章
・全員一致でなかった選挙で、少数者はなぜ多数者に従わなければならないのか?多数決の原則は、約束によってつくられたものであるからだ。
第6章
・生きるために人は集まる。これは多人数の協力によってしか生まれない。多人数の協力には拘束が必要となる。拘束するためには、人々の身体と財産を全力で保護することが必要になる[一方的な契約は契約ではないから]。何をもって人々をまとめるのか?「一般意志」である。
第7章
・「一般意志」を「特殊意志」より優先すれば、人々の損失は少なくて済む。一般意志に従うという拘束を拒否すれば、政府[社会]は滅亡する。一般意志に従うことを拒否する者は、団体全体によって服従を強制されるという約束が、社会契約にはある。
第8章
・自然状態から社会状態に移ると、理性的な行動が必要になり、無制限の自由である「自然的自由」を失い、一般意志によって制限される「市民的自由」になる代わりに、所有権が得られる。
・暴力によって得られた物の所有は認めてはならない。
第9章
・社会契約により人々の権利は平等になるが、悪い政府だと貧富の差はそのままになる。法律は、常に持てる者に有利である。社会状態が良いのは、すべての人が一定の物を持ち、誰も持ちすぎていない時だ。
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