第四次中東戦争が起きてからしばらくして、
日本は本格的に石油危機(オイルショック)で苦しむことになるのですが、
実はその前からすでに日本はいろいろな面で苦しんでいました😰
マンガでは紹介していませんが、公害の問題もありました(-_-;)
※マンガの後に、補足・解説を載せています♪
〇ツキ落ちた日本経済(1973年10月21日 福井新聞より)
国民の努力もあったろうが、高成長時代を振り返ってみると、日本経済は「よくぞ、ついている」と思われるほどうまくいった。つくったものはいくらでも買ってくれるし、必要な資源はいくらでも手に入った。繊維交渉、鉄の輸出規制、通貨不安、円の切り上げ、台湾と中国の問題など、もうだめだと思われたピンチも、最も下手な切り抜け方をしたにかかわらず後になってみるとなんとなくうまくいったものである。イザヤベンダサン※ではないが「ツキ」※※があったとしか思えず、沖縄返還で極まった感がした。
その「ツキ」がここ1年、まるで落ちてしまった。木材思惑が済んでほっとすれば産出国が輸出規制をするし、水不足に異常渇水、電力不足に異常な暑さ、それも終われば今度は灯油の心配だ。通産省が「十分に備蓄ができた」と安全宣言をしたとたんに中東戦争とくる。銅もピークをうったなどいうと、チリの政変※※※でおじゃん。地価上昇が止まれば建設費が上がってやはりマイホームはダメ。全くついていないなと思う。
※イザヤベンダサン…山本七平(1921~1991年)が300万部を超えるベストセラーとなった『日本人とユダヤ人』を書いたときに使ったペンネーム。
※※ツキ…語源は「運が付く」から。
※※※チリの政変…1973年9月11日に、チリで軍事クーデターが発生した。
☆「酷暑日」について
気象庁が30℃以上を「真夏日」(hot dayを日本語訳したもの)と表記するようになったのは1962年。
35℃以上の日を「猛暑日」と定めたのは2007年。
2022年に、さらに40℃以上の日を「酷暑日」とすると決定しました。
防災情報ナビには次のようにあります。
『「酷暑日」は猛暑日の俗称で、一日の最高気温が35度以上の日をいいます。これは、1990年代初め頃からマスコミなどが用いて世間一般に定着したもの』。
でも、「酷暑日」の表記は1973年の新聞で使用されているので、「1990年代初め頃から」は誤りでしょう。
1973年の場合は32℃以上を酷暑日としているので、
時代によってだいぶばらつきがあったのかな、と思います💦
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