社会って面白い!!~マンガでわかる地理・歴史・政治・経済~: 旧国名が市町村名!~福井県編~

2022年11月3日木曜日

旧国名が市町村名!~福井県編~

 明治時代になるまでの日本は、47都道府県ではなく、

68の「国」という単位にわかれていました。

「国」というからややこしいのですが💦

独立国ではありません(;^_^A

明治時代に、東北地方の陸奥・出羽はでかすぎるので分割されて、

陸奥は磐城・岩城・陸前・陸中・陸奥(りくおう)に、

出羽は羽前・羽後に分割され、

新たに日本に加わった蝦夷もでかすぎるので、

渡島・後志・胆振・日高・石狩・天塩・北見・十勝・釧路・根室・千島の11カ国に分割されます。

つまり、明治時代には「国」の数は84まで増えていました。

これが廃藩置県により整理され、1888年に現在の47都道府県の形に落ち着くことになります。

しかし、地域の人々にとって、旧国名は慣れ親しんだものでもあり名前が消えるのはさみしいものがあり、

市町村合併などを機に、新市町村名に旧国名をつけるパターンが多くあらわれるようになっていきます。

今回は、北部の越前国・南部の若狭国が合体してできた福井県編です!

どんだけ越前好きやねん!(;^_^A💦

※マンガの後に補足・解説を載せています♪


〇片思いの越前市(武生市)

紫式部公園の金箔でコーティングされた紫式部のブロンズ像が完成したのは1986年のこと。

その後、劣化しやすい金箔が傷みに傷んだため、

2016年、800万円かけて金箔をはりなおしています。

鹿苑寺金閣(金閣寺)も1955年に再建、1987年に金箔の貼り直しが行われていますね。

さて、そんなふうに地元民に愛されている紫式部ですが、

実は紫式部には嫌われていました💦

京都から父の赴任に従って越前に来たものの、

すぐにホームシック(京都シック?)になってしまい、

元気のない紫式部に対し、

侍女たちが雪を集めて山のようにし、

「外に出て、見てみて下さい」と言ったところ・・・。

ふる里に帰るの山の それならば心や行(ゆく)とゆきも見てまし

…と、紫式部は歌を詠みます。

意味は、

京都に戻る途中の雪山ならば心が晴れ晴れすると思って見に行きますが。

…というもの。

かわいそうな越前市(武生市)!( ;∀;)ぶわあっ

それでも1年弱ほど住んでいたそうですから、けっこう紫式部がんばったんじゃないでしょうか…(ほんとは4年いるところを、結婚のため途中で帰ってますが…)。

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