社会って面白い!!~マンガでわかる地理・歴史・政治・経済~: 亀田製菓がハッピーターンなど12商品実質値上げ!

2022年12月5日月曜日

亀田製菓がハッピーターンなど12商品実質値上げ!

 「合法麻薬」と言われるハッピーパウダーが添付されたお菓子(;^_^A

「ハッピーターン」を製造している亀田製菓が、

「ハッピーターン」や「柿の種」など12商品を実質値上げし、

「ソフトサラダ」など10商品は値上げする、と10月31日に発表しました😭

気になるのは

①いつから値上げ?

②「実質」値上げって何??

③ハッピーターン・柿の種以外の値上げ商品は??

④なぜ値上げするの??

…ということでしょうね💦

※マンガの後に補足・解説を載せています♪


①いつから値上げ?

来年1月30日出荷分からだそうです。

「出荷分」なので、1月30日ちょうどに変わるわけではありません。

スーパーに届き次第、変更されるということです。

例えば「ハッピーターン」の製造工場は創業地の元町工場(新潟市江南区)・水原工場(現・阿賀野市)なのですが、

ここから出荷されていくわけですから、

新潟県から遠ければ遠いほど、値上げのタイミングは遅れていくでしょう。

だから何日間かタイムラグがあるということですね。

「うまい棒」も、そうでした(;^_^A

②「実質」値上げって何??

実際に値上げはしないのですが、内容量を減らすのに値段がそのままなので、

実質的には値段が上がっている、ということですね( ;∀;)

具体的に言うと、例えば「ハッピーターン」108gタイプは、96gに内容量が変更されます。

ハッピーターン1枚4gなので、1袋27枚入りだったのが、24枚入りに、3枚分減らされるということですね😢

ハッピーターン108gの希望小売価格は248円なので、1枚当たり9.2円だったのが、1枚当たり10.3円になったことがわかります💦

③ハッピーターン・柿の種以外の値上げ商品は??

実質値上げとなるのが、

「亀田の柿の種 6袋詰」190gタイプ→180g

「亀田の柿の種 6袋詰」182gタイプ→172g

「減塩 亀田の柿の種 6袋詰」 173g→ 164g

「亀田の柿の種 わさび 6袋詰」 173g→164g

「亀田の柿の種 梅しそ 6袋詰」 173g→164g

「ハッピーターン」 108gタイプ→ 96g

「ハッピーターン」 90gタイプ→ 79g

「ハッピーターン」 32gタイプ→ 28g

「減塩 ハッピーターン」 95g→83g

「手塩屋」 9 枚→8 枚

「サラダうす焼」 85gタイプ→80g

「サラダうす焼」 28gタイプ→ 26g

…の12商品、

5~11%程度の値上げとなるのが、

「手塩屋ミニ」「ソフトサラダ」「こつぶっこ」「あげころ餅」

「技のこだ割り」「技のこだ割り」「亀田の 4 種せん」

「つまみ種」※「午後のつまみ種」※「海苔ピーパック」※

…の10商品(※が付いている商品は2月27日出荷分)、

内容量は減るが、値段は下がるのが、

「揚一番」138g→100g

「亀田のカレーせん」18 枚→15 枚 

…の2商品、

価格は上がるが、内容量も増えるのが、

「海苔巻せんべい」10 枚→12 枚

…の1商品です。

④なぜ値上げするの?

亀田製菓は次のように説明しています。

弊社は、これまで原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇に対し企業努力を重ね、品質の確保をはかりつつ、コスト影響の吸収に努めてまいりました。

しかしながら、近時の原油価格高騰や世界的な穀物需給のひっ迫により、各種原材料やエネルギーコスト、物流費などが大幅に上昇しております。

これらコストの上昇傾向は今後も解消のめどが立っておらず、もはや企業努力の範囲内では吸収できない状況となっております。

このような状況下、弊社は引き続き高品質で安全・安心な製品をご提供するため、米菓製品について出荷価格の改定および内容量の変更を実施することといたしました。」

起業努力を続けてきたが、やむにやまれず値上げ…というのが伝わってくる文面ですね💦

例えば「ハッピーターン」の原材料は

うるち米(米国産、国産)、植物油脂、砂糖、でん粉、もち米粉(タイ産)、たん白加水分解物、食塩、粉末油脂、酵母パウダー/加工でん粉、調味料(アミノ酸)、植物レシチン

…となっています。

主原料となる「うるち米」の価格は、2015年時は1㎏あたり450円を切っていたのですが、

2019年11月には、1㎏あたり約500円まで上昇します💦

これは値上げは避けられないよなぁ…と思ったら、

調べるとその後は価格は減少傾向で、

なんと2022年11月には1㎏あたり465円までに下がっていたのです(!)(◎_◎;)

今年1年でいろんなものが値上がりしてますが、

うるち米は1年前の2021年11月と比較すると、

1kgあたり458円から465円に上昇してはいます。

(でも、3年前と比較したらかなり安いです)

一方、食パンは2021年11月に1kgあたり435円だったのが、

2022年11月には500円まで上昇しているのです💦

これを見ると、うるち米の価格の健全性がわかるでしょう。さすが国産。

原材料表示は、使用されている割合が多い順に並べられていますので、

TOP3の残りの植物油脂・砂糖あたりが問題なんでしょうか。

「植物油脂」は、「菜種油・パーム油・大豆油」が主なのですが、

「ハッピーターン」の場合はこのうちどれを使っているのかを書いてくれていません💦

菜種油とすると、2021年11月は1㎏208円であったのが、2022年4月には286円まで上昇するも、11月には197円まで低下。(元データ・世界経済のネタ帳)

パーム油とすると、

2021年11月は1㎏152円であったのが、2022年5月には221円まで上昇するも、11月には135円まで低下。(元データ・世界経済のネタ帳)

大豆油とすると、

1斗缶(18ℓ)あたり2021年4月7日は4100円であったのが、

2022年10月6日は6900円まで上昇💦(元データ:カネダ株式会社 日経相場油脂表)

大豆油だけ元データが違うのだが(カネダのデータでは菜種油は上がり続けていて、世界経済のネタ帳は下がってきていて、よくわからない。パーム油は、両者とも下がっている)、

大豆油については日本経済新聞の記事に、7~9月の大豆油価格が、4~6月と比べて13%増加した、という記事があったので、たしかに上がっているのだろう。

大豆が高いのは、日本の自給率が6%(2020年)で、ほぼ外国に頼っているのに、円安が続いて輸入価格が上がっている…中国の大豆輸入が増加している…という理由があるそうです。

…ということは、ハッピーターンに使われているのは大豆油??

もしくはウクライナ・ロシアが主産地のひまわり油かもしれません??

値段が下がってきている菜種油・パーム油に切り替える作戦はできないのでしょうか??(゜-゜)

砂糖価格は2021年11月に1kg49円だったのが、2022年11月には58円にまで上昇しています。

2020年11月には33円だったのですさまじい上がり方です💦

2021年に特に上がっているのですが、これは、異常気象による乾燥で、

ブラジルなどでなかなかサトウキビが育たなかったことなどが背景としてあるようです。

今年の上昇は、日本の自給率が35%と低いため、円安進行で輸入価格が押し上げられているからだといいます。

また、亀田製菓は値上げの理由の1つとして、「近時の原油価格高騰」を挙げていますが、

たしかに、2020年11月は41ドルだったのが、

2021年11月には79ドル、

2022年11月には85ドルと上昇を続けています。

しかし、2022年6月に115ドルを記録した時と比べると落ち着いてはきています。

石油もほぼすべてを輸入に頼っているので、どうしても日本はきつくなります💦

うるち米が健闘しているのは自給率が高いため、

それ以外が上がっているのは自給率が低いため…。

しかし、価格は2022年前半と比べ、下がってきているものも多いので、

(円安も一時より落ち着いてきました)

やや値上げのタイミングが遅れた感も否めません(;^_^A

まぁ様々なものが上がってますから、値上げは悪いとは言いません。

その分社員の給料も上げてほしいな…とは思います。

あと、内容量減らすのはやめてほしいと思います(;^_^A

スカスカな感じになっていやなので…。

値段上げてもいいから内容量は維持してほしいと思う今日この頃なのでした。。

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